ずぶぬれて犬ころ 公式サイト 映画に登場する33句

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あけっぱなした窓が青空だ

気の抜けたサイダーが僕の人生

若さとはこんな淋しい春なのか

うつむいて歩く街に影がない

春風の重い扉だ

雨音にめざめてより降りつづく雨

だんだんさむくなる夜の黒い電話機

針を持つ暖かき手が手をつつんでくれる

泣くだけ泣いて気の済んだ泣き顔

洗面器の中のゆがんだ顔すくいあげる

病んでこんなにもやせた月を窓に置く

お茶をついでもらう私がいっぱいになる

焼け跡のにごり水流れる

耳を病んで音のない青空続く

陽にあたれば歩けそうな脚なでてみる

レントゲンに淋しい胸のうちのぞかれた

深夜、静かに呼吸している点滴がある

月明り、青い咳する

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両手に星をつかみたい子のバンザイ

抱きあげてやれない子の高さに座る

父と子であり淋しい星を見ている

夜が淋しくて誰かが笑いはじめた

淋しさきしませて雨上がりのブランコ

水滴のひとつひとつが笑っている顔だ

遠くから貴女とわかる白いブラウス

日傘の影うすく恋をしている

念仏の口が愚痴ゆうていた

何もできない身体で親不孝している

鬼とは私のことか豆がまかれる

捨てられた人形がみせたからくり

ずぶぬれて犬ころ

地をはっても生きていたいみのむし

何もないポケットに手がある ”

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